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執筆者の写真Dアカデミー関東埼玉スタッフ

【空ドローン】ヒューマンエラー防止のためにできること

皆さん、こんにちは! Dアカデミー関東埼玉校担当の佐々木です。

ドローン国家資格についてお調べの方も増えてきていますね!


ドローンスクールを探している方、もう卒業された方、この記事は読むタイミングによってきっと自身の考え方が少し変わってくるかもしれません。ドローンを飛行させている途中で、うっかりミスをしてしまう・・ハッと気がついた時にはすでにドローンが墜落していた。なんていうこともあるかもしれません。今日は、そんなドローンユーザーのために、ヒューマンエラーについて、お話していきます。


少しでも普段のドローンフライトのお役に立てば嬉しく思います。


ヒューマンエラーとは

人は誰しも失敗します。何か作業をしている間に潜む危険や思いもしれなかった事象ありますよね。ヒューマンエラーとは人的要因によるミスのことを指します。


一例

ドローンを操縦している途中で、第3者に話しかけられた。うっかり話し込んでいる間に飛行中のドローンをそのままにしてしまい、木に激突。下に通行人はいなかったが、少し目を離しただけなのに機体はバラバラに壊れてしまった。


■コメント

私個人としては全然好きではないのですが”少し目を離しただけ”と思っていること自体ナンセンスだなとちょっと思ってしまう様な内容ですね。考え方を改めないとならない事案です。


ドローンに関係するヒューマンエラーが起きやすい状況とはどういうときか、みていきましょう。

  1. いつもと違う操作をするとき

  2. いつもより難しい映像撮影を行うとき

  3. 突然話しかけられて普段と違う判断をしたとき

  4. 補助者が少なく周囲環境を見ることも自身で行わなければならないとき

  5. ほかの異常が発生して焦りや緊張が発生しまったとき

上記だけではないですが5個上げてみました。一例にも書いてありますが、やはり一瞬の気の緩みや作業中の1秒1秒の出来事の中に、たった1つ普段は起こりにくい何かが、要因となり、ヒューマンエラーは発生するようです。



ヒューマンエラーを防ぐ方法はあるのか

SHELモデルという事故の原因や対策の方向性を考えるために使われる4つの視点が用意されています。これは、当事者によるLiveware(人)を中心に、最適な状態を保つためには Software(手順)、Hardware(機器や道具)、Environment(環境)、Liveware(人や組織、人間関係)の4つの要因が影響したものだということを示しているモデルです。


指差し呼称を行う

電車が発車する際、ベルがなり車掌や駅員が大きな声で、指差しや呼称している姿はよく見る光景ですよね。Dアカデミー関東埼玉校のドローンスクールでも生徒さんに必ず行っていただくことが、この【指差し呼称】です。


指差し呼称は、見間違いや行為忘れ、いつも行っている手順が間違えていないのかを再確認することに効果をもたらします。実際に撮影本番でも、訓練中でも、急がずにこの行為を行うことで冷静を保つという面でも必要な作業だと感じています。


危険予知(KY)を行う

ドローンスクールを卒業した人は必ず学んでいるはずのKY活動です。

私たち講師陣は建設業なので建設現場に入ることが多いのですが、建設現場では朝礼で毎回このKYを行います。危険物を発見し、その対象に対してどう対策を練るのか、を全員で把握し、災害を0に近づけるという行為を行います。


ヒューマンエラーとは人間が起こすもの、この人間が危険予知力を高めることで、事故を招く危険性を極力減らすこともできますよね。ただ災害は必ずしも0に近づけることはできても無くなりはしません。ここが難しいところです。十分に経験や知識を積み、さらに危険予知を最大限に行なっても、事故は起こります。


ダブルチェックを行う

ドローン操縦や撮影は、1人で運用する時代はほぼ終わりました。チームで役割を決めて作業することがほとんどです。そんな中、作業する人が増えれば増えるほどに危険は伴うのですが、反面いいことも生まれます。それが”ダブルチェックができる”ということです。

実際の現場でも、ドローン飛行前点検はダブル・もしくはトリプルチェックです。特に撮影データの録画し忘れなんてあったら、再度撮影になってしまいますもんね。考えるだけでも辛い出来事です。


チェックリストを作る

撮影現場とにかく時間との勝負です。常に天候を確認し、環境整備を整え、クライアントの意見を最優先とする撮影を行います。技術だけ一丁前でも安全に撮影を終えることは難しいですし、忙しいから後回しにしよう、なんて思ってしまうこともわからなくはないですね。

そんな撮影現場には、必ず点検のチェックリストを持っていって欲しいです。

これらには、環境確認から飛行前、飛行中、飛行後まで全てが1枚になっていることが望ましいです。


ヒヤリハット報告を行う

ヒヤリハットとは、まさかの事態にハッとなったとき、つまり事故の1歩手前を感じた時の事柄を指す。ドローン飛行においても、事故情報とハインリッヒの法則は覚えておかなければならない。私たちの現場でもヒューマンエラーによるヒヤっと事案は、今までもなくはなかった。その度に何をしてきたかというと、チームメンバー全員でホテル一室に集まり、今日のヒヤっと事案を共有する。共有した上で、どう対処できたのか、どう行動すべきだったのかを全員で冷静に考える時間を設けるのだ。この行動で、救われた現場が数度ある。


基本的な考え方

ヒューマンエラーを起こさないためには、そもそもの第一の起因を作らないことがベストです。足元の不注意で怪我をする可能性があるなどの場合は、まず足元に不必要なものをおいておかないなど、危険源となるべくものを近づけないことが重要な考え方です。



原因を突き止めるにはどうするのがベストか

ヒューマンエラーを起こさないためには、どうすべきか?ということを書いていきましたが、今回はヒューマンエラーを起こしてしまった場合どうすべきか?について考えていきたいと思います。

ドローンが関連するヒューマンエラーを起こしてしまった場合、私たちは次の事故を起こさないために何をすべきでしょうか。

  1. 再発防止のためのアプローチを決める

  2. 不具合に至った経緯を整理し、問題点を識別する

  3. 問題点に対して要因を抽出する

  4. 緩和対策を立案、話し合う

1〜4までそれぞれ原因分析の仕方があります。今回はそこまで記載しませんが、まずはみんなで事故をしないためにはどうすればいいのか?を1現場1現場、丁寧に考えて行なってみてください。


それではまた。


・参考書籍『ヒューマンエラー防止の心理学』重盛雅嘉著

・参考記事『ヒューマンファクタ分析ハンドブック』JAXA宇宙航空研究開発機構

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